こんにちは、データ分析屋のやじろべえ(@yajirobe_papa)です。
Python超入門第四回です。前回まではJupyterLabの起動と使い方、おすすめの拡張機能について解説しました。
今回からはいよいよPythonの基本的な書き方について解説していきます。
まずは変数からです!早速やっていきましょう!
目次
変数とは
変数とは、文字や数値といったデータを出し入れ出来る「箱」のようなものです。
そして、データを変数に入れることを代入と言います。

逆に、変数からデータを取り出すことを参照と言います。

Pythonにおける変数の宣言
変数を作成することを「変数の宣言」と言います。また、変数には名前を付けること出来、これを変数名と呼びます。

では、コードを書いて変数を宣言してみます。
下のコードは変数iに数値の1を代入しています。変数にデータを代入する為には「 = 」(イコール)を使って代入してあげます。
In [1]: i = 1
変数iにデータが正しく入ったかを確認してみます。
In [2]: i
実行すると代入した1が表示されました。
Out[2]: 1
変数には整数以外にも次のように小数や文字を代入することも出来ます。
In [3]: j = 0.01 In [4]: j Out[4]: 0.01
In [5]: k = "Hello Python" In [6]: k Out[6]: Hello Python
Pythonにおける変数宣言のルール
変数名を付ける際に出来ることと出来ないことがあります。
◼︎出来ること
変数名には、
- アルファベット
- 数字
- アンダースコア
が使えます。
また、変数名は大文字と小文字が区別されます。例えば下のようにiとIという小文字と大文字に違いがあり、それ以外は同じ文字で宣言されている変数名があり、それぞれに違う数値を代入して実行した場合の結果を見てみましょう。
In [7]: i_0 = 2 In [8]: I_0 = 3
In [9]: i_0 Out[9]: 2
In [10]: I_0 Out[10]: 3
このようにしっかりと違う結果が代入されていることが確認出来ます。
◼︎出来ないこと
変数名を付ける時に、以下のことは出来ません。
- 数字から始めることが出来ない
- アンダースコア以外の記号は使えない
- 予約語は使えない
コードを書きながら順番に見て行きましょう。
まず変数名の先頭に数字を付けて宣言してみます。
In [11]: 1num = 5 Out[11]: File "<ipython-input-13-57d859500dbf>", line 1 1num = 5 ^ SyntaxError: invalid syntax
このようにエラーが表示され、上手く変数が宣言出来ませんでした。
次に、変数名にアンダースコア以外の記号を使ってみます。
In [12]: num&1 = 5 Out[12]:File "", line 1 num&1 = 5 ^ SyntaxError: can't assign to operator
こちらもエラーが出ましたね。
では、最後に予約語を変数名に使ってみます。
予約語とは、プログラミング言語内で使うことが決まっているもので、それらは変数として使用することは出来ません。
次の例では”if”という予約語を変数名として宣言しようとしてみます。
In [13]: if = 5 Out[13]: File "<ipython-input-18-30faa5c23a16>", line 1 if = 6 ^ SyntaxError: invalid syntax
エラーが表示されて変数を宣言出来ませんでした。
他にもどういった予約語があるかを確認したい場合は、次のように入力して実行してみましょう。
In [14]: import keyword In [15]: keyword.kwlist Out[15]: ['False','None','True','and','as','assert','break','class','continue','def','del','elif','else', 'except','finally','for','from','global','if','import','in','is','lambda','nonlocal','not', 'or','pass','raise','return','try','while','with','yield']
既にPython内部で定義されている予約語が表示されました。
まとめ
今回はPythonにおける変数について使い方を解説しました。
変数はプログラミングを行う上で非常に重要なものですが、「箱」のようなものだと考えていただければ理解しやすいと思います!
次回はデータ型について解説していきます!
<追記>
第五回記事書きました!
それではまた!